漂流ラブレター

きらめきをだきしめる

君がJr.だった頃 ~田中樹10000字インタビューを読んだ~

怖くて一週間ほど眠らせていた、自担・田中樹さんの10000字インタビューを読んだ。

「次回の10000字は田中樹」と発表されながらもコロナでMyojoの発売が延期されていたため、心の準備期間は充分にあったはずだった。…のだが、その程度の猶予では全く足りなかったようだ。

 

恐る恐る迎えたMyojo発売日の7月20日Twitterのタイムラインには10000字を被弾して消滅するフォロイー。薄目で検索をかければ、しんどい、しんどい、田中樹…まさかそんな質問…まさかそんな…とダイイングメッセージを残し力尽きるSixTONESのオタクたち。……え?まさかそんな質問、ってまさかそんな質問ですか…?その日のこと……え…聞いちゃうんですか……???そんな、ええ、え…?

血飛沫のごとく飛び散る様々な単語を全身に浴び、確かな「死」を感じた私は、冒頭でもお話ししたように、10000字の表紙の樹ちゃんを見つめては閉じる行為を一週間も繰り返し、眠らせた。そんな瞳で見るんじゃねえ…おれはまだ死にたくねえ、死にたくねえんだよ……せめてあと一回はライブに行ってから死にてえよ…夢の中で殺してくれよ………(表紙の田中樹さんと見つめ合いながら始まる寸劇)

 

そして、労働が鬱すぎてこれ以上の疲弊はねえなとドン底メンタルになった本日*1。ようやっと、私は黒とピンクのコントラストが美しい田中樹さん10000字の表紙を虚無の瞳でめくったのであった。

 

 

 

 

【目次】

 

※Myojo2020年9月号『10000字ロングインタビュー「僕がjr.だった頃」SixTONESSnowMan編 第三回 田中樹』のネタバレを含みます。

また、ブログ主の自己解釈バリバリ他人に配慮なしの無法地帯自己満足ブログのため、これより先の閲覧はお気をつけ下さいませ。俺が法でございます。

 

 

 

1.田中樹さんのアイドルとしての判断能力と“かわす”能力に脱帽する

田中樹さん1万字インタビューは『僕がJr.だった頃』という企画タイトルに相応しく、田中樹さんのJr.時代“総復習”だなという風に感じた。今までに話せることはその時々で話してきてくれたのか、見たこともない大きな爆弾がドーーーンッ!とあるわけでもなく、樹ちゃんが今まで雑誌やら何やらで語ってきてくれたこと、それのおさらい。

例えばバカレアの撮影が楽しかったこと。けれどその後2人と4人に分かれてしまったこと。何度事務所をやめようと思ってもやめられなくて、ジェシーがバラバラになった6人をまた一つにしてくれたこと。SixTONESが最初から上手くいっていた訳ではないこと。色々あった時に変わらず傍にてくれた人たちが今も大切な存在であること。──そこには当然、SixTONESの5人も含まれること。

今まで二度、三度と被弾してきたエピソードが多く、思っていたよりも心穏やかに読み進めることができた。

 

けれど、Jr.の頃のあれよこれよオタクの知らない裏話や当時の心情ををドドドーンッと何発も打ち上げらにはうってつけの10000字インタビュー。そんな機会を「その時々で話してくれてるのかほとんど総復習だったな〜!(とても個人的な感想)」と胸を撫で下ろせたことに驚き、田中樹さんの自己プロデュース力すごいな…と感服した。

だってそれって、樹ちゃんはアイドルとして“ここまでならファンに話すことができる”範囲の最大限をいつもいち早くファンに届けてくれてるってことじゃないですか。アイドルはあくまでも職業だからやはりファンに言えないこと、言いたくないことがあって然るべきだけど、キャラクターや自身の成長過程など人生の一部が売りのひとつでもあるアイドルにとって、自分のことをほとんど話さないことはアイドルとしてものすごく不利になってしまうと思うんです。推しへの理解を深めたい!は恐らく多くのファンが抱く心理なので。そこを樹ちゃんはいつもいち早く自分で判断して、私たちファンに提供してくれているのだから……すごい…。自己情報提供速達便の田中樹さん……。

 

これに関して樹ちゃんのすごいところってもう一つあると思っていて。ただ単にアイドルとしての判断能力があるだけじゃなく、たぶん言葉で“かわす”のが上手なんですよね樹ちゃん。

メンバーの中でも特にファンに向けて言葉を発信してくれる機会が多いから広く深く話してくれているように見えがちだけど、それはあくまでもグループとファンのことで、誰かが求めている言葉で。意外にも自分の個人的な深いところの話を頻繁にしているわけではないよなあと思うんですよ…。なんて言うんだろう、回答であって解答ではない受け答えをするのが樹ちゃんという印象。

ただ、かわされた側がマイナスな気持ちにならない、かわされたと思わせないのが樹ちゃんの上手なところで。

アイドルとして求められている言葉をなる早で提供しつつ、アイドル・田中樹の裏側(話したくないこと)を守るのも上手だから、他人も自分もできるだけ嫌な気持ちにしない一番の選択を常々しているんだろうなあ。人類の精神衛生に良いなあ。これはもう「ヨッ!言葉の魔法使い田中樹!!!セミナー開いてくれ!!!!!!」と叫びたくなってしまっても致し方がないですね。そのくせ電話番号とか地元情報とか田中樹さんの田中樹さんを隠そうとしないどころか自ら晒しにくるの、最高に基準が狂ってて可愛いなと思います。そういうところでバランス取ってるのかな(え?)

 

 

 

2.初出エピソード『初めて学校をずる休みした』を被弾する準備はできていた

今回のインタビューは今までに何度か被弾してきた話が多かったと書いたけれど、もちろん初出のエピソードもいくつかあった。例えば、樹ちゃんが『初めて学校をずる休み*2した』話についてです。ここでは、田中樹ちゃんが“田中”の弟であったが故に精神的に学校に行くのがつらくなった日があった、ということが書かれています。

しかし、この初出エピソードを知っても私はそれほどの衝撃を感じなかったのです。むしろこれを「まあ、そうだよなあ…」と知ったような顔で読み進めてしまったのは、樹ちゃんが“田中”であったが故に起こった過去の出来事、苦悩や決意を、もうすでにファンに語れる範囲で語ってきてくれたからだと思う。そう、『1.アイドル・田中樹の〜』で長々と話したことと同じことを語っています私。

樹ちゃんが“田中”であることについては“Jr.維新『田中の時』”が一番深く語ってくれているかなと思いますし、エピソードで言えば、特にこれまでに何度か話されている『色々あった時に手のひらを返すように離れていった人たちがいた』というエピソードがあまりにも強烈だった。それを踏まえれば、精神的につらくなって学校をずる休みしてしまった日があったというエピソードは──彼もアイドルである前に私たちと同じ一人の人間なので──語られなくても、当然あっただろうな…と自然と想定できたことなのかななんて思ったり思わなかったり。

 

 

 

3.“俺”ではなく“俺ら”のために『ざまあみろ!』と中指を立てるアイドル

田中樹さんの1万字だから当然なんですが、特に「これ、めちゃめちゃ田中樹だな…」と痺れた回答がありました。普段ギャルとか好きなアルファベット*3をにまにま語っている田中樹さんよりもさらに田中樹の波動を感じた。それがこちら。

 

──『俺は他のメンバーと違って性格悪いんで、言っちゃってもいいですか?』

──『ざまあみろ!』

 

皆さんご存知の通り、こちらはデビューについて尋ねられた田中樹さんの回答ですね。

まず初めに「俺は他のメンバーと違って」と前置きして、「ざまあみろ」という綺麗とは言い難い言葉を自分だけの感情だから誤解しないでくれよと抜かりないところが、解釈ド一致花丸百億点満点の田中樹さんだなあと思いました。本当にありがとうございました。

(ただ、樹ちゃんが性格悪いのなら私は宇宙一の極悪ゴミカス性悪女になるので、そんなに自分を下げることはやめてくれと思うのもいつものことです。樹ちゃん、性格悪くねえよ!!!!!!)

 

そして、この「ざまあみろ!」は自分たちを今まで馬鹿にして笑ってきた人たちに向けての言葉な訳ですが、私はこの言葉が樹ちゃん本人のためだけでも、樹ちゃんの側に居て守り続けてくれたメンバーのためだけでもなく、“俺ら(=SixTONES)”のための言葉であるところが好きです。

デビューなんて無理だとボロカス言われた“俺ら”のために怒り、今もなお「俺や俺の仲間をどうこう言ったヤツら全員後悔させてやる」と“俺ら”を馬鹿にしたヤツらに闘志を燃やし、そして「“俺たち”6人はデビューした!」と“俺ら”を誇らしく思っている。自分と、自分を大切にしてくれる人たちを何よりも大切にする田中樹ちゃんの義理人情の厚さがよく表れていて、もうこれは田中樹さんそのものでは?と一字一句背中に刻み込みたい所存です。

これからも“俺ら”を馬鹿にしてくるヤツは、中指立てて容赦ない「ざまあみろ!」をお見舞いしてやろうね。(※中指は強めの幻覚です)

 

 

 

4.『CHANGE THE ERA-20ix-』5月1日、大阪城ホールでの“あの表情”について触れるということ

田中樹さん1万字には、ファンでさえも話題に上げるのを躊躇するのに公式が触れちゃっていいんスか…?という攻めた質問がありましたね。「CHANGE THE ERA -20ix- 5月1日の大阪城ホール*4では、アンコール後に何かを言いかけたけど…」というものです。超豪速球火の玉ストレートだな。

そんな質問に対して、樹ちゃんは「まだ全部の答え合わせをしなくていいかな」と、何があったかという事実は述べずとも、“何かがあった”という事実を認めたともとれるような回答をしました。

この件に関しては、インタビューを読む前から、“一切触れないで欲しかったな…”という意見もあるだろうなあとなんとなく予想していたし、実際にそういう意見はちらほら見かけました。その意見を悪とは思わないし、樹ちゃんもある程度そういう意見があることは覚悟の上でそう答えたのだろうと思います。だってこの件を巡って、割と長い間ツイッターのTLとかサーチ欄は地獄だった。ファンにエゴサ芸人とまで言われている樹ちゃんはじめSixTONESの心労を考えると本当に申し訳なくなるけれど、憶測やら不安の声やら、はたまたそれを制止する様々な声が飛び交いほとんど戦争と化していたあの頃を樹ちゃんが知っていないはずがないのだ。

だけど、樹ちゃんはあの終わりなき戦争の存在を知っているという確信があるからこそ、私はあの日ファンが感じた少しの違和感に“本人が触れられる”ということを意図的に示してくれたような気がして、少しほっとした。それに、やっぱり田中樹さんだなあと思った。個人的には本人たちがあの日あの頃について一切触れることを許されない状況がいちばん不安だから。

例え今後一生“答え合わせ”されることがなかったとしても、私はこのインタビューを読んだことで、あの頃の様々な出来事や飛び交う憶測に対するやり場のない不安が以前よりもずっと上手く昇華されたなと思う。

何より、いつも自らの言葉でファンを安心させようと努めてくれる樹ちゃんのその姿勢に救われています。言葉よりも何よりも。

 

 

 

5.どうか今さら「ジャニーズJr.卒業おめでとう」と言わせてほしい

SixTONESがジャニーズJr.を卒業した直後、正直なところ私は「うれしい」よりも「疲れた」という気持ちが勝っていた。どんなに足掻いても「やっと終わった…」という気持ちが拭いきれなくて、本当に失礼なことだけど、今思えばあんなに待ち望んだ大好きなひとたちのデビューに心からのおめでとうを言えていなかったと思う。

だから、今さらだけどどうか言わせてほしい。デビューからもう半年以上も経ってしまって、2ndシングルだって発売されたけれど

 

SixTONES、樹ちゃん。ジャニーズJr.卒業おめでとう!

 

心からのおめでとうがこんなにも遅くなってしまったことを本当に申し訳なく、そして自分自身ものすごく驚いているけれど、見るたびに息を呑む『Imitation Rain』や、本当にデビューしたんだと実感させてくれるメディアでの目覚ましい活躍、第二の初陣である2ndシングル『NAVIGATOR』の発売、そして樹ちゃんがあの日について言葉をくれたこと。色々なことが積み重なってようやく一点の曇りもなく「おめでとう」を言えた気がします。今さら自己満足の言葉でしかないだろうけれど、どうかこの幸せな気持ちを記させてね。

そして、ジャニーズJr.という肩書きがなくなったSixTONES、田中樹ちゃん。私もあなたたちがきっと今までに見たことのないスターになるって信じてるし、そこにたどり着くまでもそれからも、星の数ほどたくさんの「おめでとう」を伝えたいよ。だから、とりあえず今日はもうひとつ、「今さらだけど、新しい門出おめでとう」と伝えさせて。

 

 

 

君がJr.だった頃を抱きしめて。2020.08.10

 

 

*1:書き始めたのは7月28日。自分で解釈違い引き起こして全部消したりしてたため書き終わるのは8月(白目)

*2:私はこれを“ずる休み”だとは思いませんが…

*3:すとちゅ〜ぶ秩父回参照

*4:この3単語を並べられるとあの頃を知るオタクの間には異様な緊張感が走るし(私調べ)、私はこの単語を見て田中樹さん1万字インタビューを一週間眠らせた。